あるアナクロ技術者の日常のひとコマ

あるアナクロハードウェア技術者のちょっとした日常など

電池の残量表示について考える

けんべん隊の中に、バッテリの持ちが…とおっしゃる方がいるようで(注:コメント参照のこと)
…なまじ専門で近いことやってたりするだけに、技術的な興味の方が強いのだが(苦笑)
ともかく、ある程度想定できる範囲のことをまとめてみよう。
まず、残量が増えたり減ったりするというパターンは、電圧を監視している結果としか言いようがない。
理由は単純。
パック自体に残量監視のデータを持っており、それを使っているのだとするとそんな変化はありえないから。
基本的には積算値なので、増えたり減ったりなんてことはありえないし、そんなことがあるようなら近いうちに過充電で爆発しますがな。
んで、電圧で監視しているとして。
電圧と言っても、0.1Vなんて単位ではなく、0.001V単位とかの細かい電圧に対する監視だと思うのですよ。
基本的に電圧変化が少ないのがリチウムイオンにしろ、ニッケル水素にしろ、この手の二次電池の基本なので。
となると、その電圧変化が激しいから残量が増えたり減ったりする、ということになる。
使用状況がよくわからないのでなんとも言えないが、何か操作することで残量が変化しているのであれば、そのアプリ等が電流をたくさん消費するもの、ということが考えられる。
電流を多く消費すると、電圧は一時的に下がったりするものだから。
もしこれが、同じ操作をしても他の人のマシンでは発生しない現象だとすると、それこそボード上の設計ばらつきの範囲ということになってしまい、はずれを掴んだようでご愁傷様でした、としか言いようがなくなってしまう。
まぁ、この理由は電圧を測る測定部のばらつきか、消費する箇所で使う部品のばらつきが原因と思われるから。
電池自身をどうこうしても、多分解決しない。
そういう意味で、手の出しようがないということになる。
うーむ、これ以上は想像しても原因の特定は難しいかなぁ?