あるアナクロ技術者の日常のひとコマ

あるアナクロハードウェア技術者のちょっとした日常など

フラッシュバック

未だに「俺は幸せになって良いのだろうか?」と思うことがある。
この12年、特にそんな事が多い。
結婚して12年。つまり、結婚式目前にして訃報を聞いた彼の死から12年でもある。
数年前には、その彼と同じ状態になった。医者には行かなかったけれど、当時明らかに鬱だったことも自覚している。軽度だったと信じているが、実態はどうか知らない。知りたくも無い。
多分、その両方の影響なんだろうなぁ。鬱を自覚して乗り切ってから、自分の無力感を感じることとか、忙しさに疲れ果ててるときとか、明からに当時の鬱の状態が顔を出すことがある。表立っていう必要もないし、家族にも心配かけたくない。が、その時は無表情になってるから家族にはバレバレなんだろうなぁ…
家族の存在によって、鬱から脱したハズ…なんだが、未だに近い症状が出ることがあると考えると、根治したのかは疑問符が付くのかも知れない。が、根治したと考えよう。
 
いつもなら弱音を言いそうになったら、ただ黙って、そして気持ちを切り替えて、前向きな言葉を口に出すようにしているけれど、やはりいつも背中に虎視眈々と狙う死神の鎌を感じている。
頭の中では、俺は当時から成長しているか?もしかしたら成長してないんじゃないか?また自分のエゴだろ?そんな疑問がグルグルと回ることも多々ある。無力感に苛まれることが多い最近は特に。
だから思い切って弱音を文字にしてみた。いつもなら、書こうとして途中で消している内容だけど。
 
それでも、前を向かなきゃいけないんだよな。家族のためにも。俺は、俺の大事な家族にとっての柱なんだから。だから弱音はこのくらいにして、前を向こうと思う。
俺は、俺の大事な家族を幸せにしてみせる。それまでは負けていられない。
そして出来ることなら、もっと多くの人の幸せの力になりたい。とても優しかった彼が生きていれば、そういう生き方をしただろうと思うから。
彼の存在は大きかった。だけど、俺が前進することを止めたら、彼に怒られる。間違いなく。だから、彼の想像以上に前進してやろう。人の3倍以上苦労したって構わない。彼の分も含めて人の2倍以上幸せになってやる。
そんな風に、今日もまた決意を新たにした。明日からは、またいつも通りに戻ろう。