あるアナクロ技術者の日常のひとコマ

あるアナクロハードウェア技術者のちょっとした日常など

映画の感想

【映画】『レイクサイド・マーダーケース
東野圭吾原作の作品。
原作を読んでいないが公式サイトによれば、原作者が絶賛している。
そゆわけで。東野圭吾の名前を知ってるどころか著作も読んだことがあるので観に行ってみることにした。
で。
感想なのだが…うーむ…正直判断が難しい。
3組の親子によるお受験合宿の場が舞台。
その中の一組の訳有り親子がメインで、その父親の愛人が登場し殺されているところから始まると言っても過言ではない。
ただし、当然それまでに背景説明と併せて伏線も織り交ぜてあるので、ちゃんと最初から見落としのないように観ておくことをオススメする。
ミステリとして観てしまうと恐らく物足りないであろう。
ミステリ好きを自認する私が、謎解きでは楽しめなかった(というか、想像通りだった)事が起因するかも知れない。後、説明のない一部について、想像は出来るが説明がないのでスッキリしていないというのもたぶん含まれている。
しかし全体として物足りないかと言うと、そうは言えない。それどころか子を持つ親としては凄く考えさせられる。
良い表現が見つからないのだが、ある種の風刺と捉えるべきなのだろうか?という点で悩む映画だ。
サスペンスホラーの要素もある。
が、サスペンスホラーとして観ると、やはり物足りないと思う。
ただ、全体としてはいろいろと考えさせられてしまい、非常に難しい。
子を持つ親は観た方が良い…と素直に言えないのは、風刺と捉えるべきか、親はこうあるべきだ、という意図なのか判別つかないからで…
…でも、まぁ、観ておいて損はないんだろうな、という感じ。


それ以前にR15指定なんですが、最後のシーン以外にそれらしい描写ありましたか?っつか、最後の映像はもちっとスマートに変化させて欲しかった。
全体からのズームアップにあわせて変化するとかにしてくれれば、あそこまでグロさ感じずに済んだのに…
後、映画館に言いたい。
この映画、朝一番に観るような映画じゃねー!もちっと午後のマターリしてる時間にゆったり観るような映画だろー!


まぁ、全体に消化不良のような、それでいて考えさせる形が理想と考えると非常に納得できる、正直判断が難しい映画という感じですね。