あるアナクロ技術者の日常のひとコマ

あるアナクロハードウェア技術者のちょっとした日常など

一技術者

ここしばらく、書こうと思っていたことを、いざ書こうとした時に忘れているというパターンで更新できていなかったわけですが、今ブラウザ閉じようとした瞬間に思い出したので、忘れないうちにちゃんと書いておく。
 
会社に入社して、最初に思ったのが「生涯、一技術者でありたい」ということ。
技術部門に入って、専門的な技術領域を仕事にした瞬間から、生涯一技術者であり続けたい、と思っている。で、それは常々口に出しているのだけど。
最近、少しだけ変化している。
それは、入社以来、ろくに部下のいない状態が続いてきて、その結果、今まで経験してきた上で成り立っている今の仕事の落とす先が無い、という深刻な状態に陥っているから。
 
今を見れば、職場的には非常に効率的に仕事が回っているように見えるはず。
だけど、それは5年後とかの将来像が見えていないのと同じ。
「人材育成」という言葉から乖離し、コスト削減に繋がる「効率化」という魔法の言葉で誤魔化されている。
効率化も、コスト削減も、どっちも事業領域が成長している時に追及するものじゃないのか?
いや、まぁ、その辺追求しだすとキリが無いので、話を戻そう。
 
ともかく、一技術者としてやれることは限られている。
そして自分の経験を落とす先がないことでの将来への不安も。
そんなことに加え、今年に入ってから取得した資格を考えると、いかに技術者の裾野を広げるか、いかに技術を広めるか、といった次世代に向けた取り組みを行う方面に進みたいと思い始めてきた。
とは言っても、現場主体なのは変わらないし、現実の現場から離れる気はさらさら無い。
そうやって、現場での事実を中心に対応するのであれば、これも立派な技術者の仕事だよな、と思うようになったということ。
だけど、それはすなわち10年後も今の会社が存続していることが必須条件。
…10年後まで会社あるのかな?という根源的な問題も感じている。

10年後の自分を、具体的にイメージしてみようと思った。
自分は何をしているかな?
そんなことを真剣に考える必要ある時期なんだな、と思いつつ、まだ具体的なイメージが出来上がっていない。
とりあえず、しばらく考えてみようと思う。